そら、虹の橋へ
8月20日、そらが虹の橋を渡りました。お世話になった皆さま、ありがとうございました。

そらは3年前、ブリーダー崩壊からやってきました。
崩壊現場は壮絶で、異臭と汚物にまみれた劣悪な環境でした。


本来真っ白で美しい毛並みが特徴のスピッツ。
しかし、そこにいた子達は皆身体中が汚れ、ガリガリに痩せていました。
飢えと渇きがひどく、トイレの水を飲んでいる子も…

レスキューされた22頭のうち、もっとも状態が悪く里親募集に至らなかったのはシニア(11歳)のそらだけでした。
ケンの家にやってくることになりました。
汚れやダニなど虫まみれの毛を刈り、皮膚から清潔にせねばなりませんでした。
保護直後、そらは倒れるようにご飯を食べていました。

それでも時間をかけてケアをしていく中で、皮膚の状態は少しずつ改善していきこんなにかわいい姿に。


そらはお散歩がとても上手で、アイコンタクトもバッチリです。とても人懐っこくて大きな体で抱っこをおねだり。



内臓の状態はよくならず、ずっとひどい下痢が続いていました。
ケンの家の子たちはたいてい食事改善でよくなっていくのですが、毎日トイレの水を飲んでいた環境では無理もありません
内臓にどれだけの負担をかけてきたのでしょうか。
昨年末頃から体調を崩し始め、認知症のような症状も見えていました。お散歩に出ることも少なくなりました。

小型犬に対して気性の荒さを見せることもあったため、部屋の一角のサークル内で暮らしていました。
気心の知れたビーちゃんは、柵を飛び越えてそらのお部屋でくつろぐことも(笑)そらもびっくり?

ボランティアスタッフが小型犬と触れ合っている姿を、サークル内からじっと見つめているそらのまなざしに気づくこともありました。うらやましかったんだよね。
サークル内に入り抱っこすると「クゥル~、クゥル~」とかわいい鳴き声で甘えてきます。


下痢が当たり前のそらが少しでも堅いウンチをしてくれるとボランティアさんみんなで大喜び。

頑張ったね。一生懸命、生きたね。
天国ではおなかの調子を気にせずに好きなものをいっぱい食べてね。
もうサークルはないから、先に天国にたどり着いたケンの家のお友だちと楽しく遊べるね。
みんなそらを待っていてくれたよ。
また会おうね。そら、ありがとう。大好きだよ。


そらくん、ありがとう!
ケンの家さん、ありがとうございました!
そら、頑張りました。
今後ともケンの家をよろしくお願いいたします。