ラテ、ピース、虹の橋へ

ラテとピース。
兄弟同然のふたりが、ほぼ時を同じくして虹の橋を渡りました。お世話になった皆さま、ありがとうございました。

9月13日 ラテ(ポメラニアン♂ 推定6歳)
10月4日 ピース(ポメラニアン♂ 推定5歳)

ラテは埼玉の繁殖業者からやってきました。心臓と脳に障がいがありました。


その1年後、ピースが静岡からやってきました。ラテと同じ部位に障がいを抱えていました。

ラテは足が長くてジャンプが得意。ノーブルな雰囲気をたたえたハンサムボーイでした。どことなく繊細さがあり、人は好きだけど犬にはあまり関心を示しません。笑顔がかわいい子でした。

ピースは足が短くてジャンプは苦手。シェルター1の明るい子でした。人も犬も大好きで、里子としてシェルターを出る子を優しく見送ったり、新しくシェルターに来る子には優しく接していました。

他の犬には関心を示さないラテでしたがピースだけは別でした。弟のようにかわいがっていました。ピースもラテ兄ちゃんが大好きでした。
一時トライアルで里子に出たこともあるラテでしたが叶わず、その後はシェルターでピースと仲良く過ごす日々でした。

2年前からラテの体調は悪くなり、散歩に出る機会は減ってきました。
ラテ兄ちゃんと一緒に過ごす時間が少なくなり、ピースは少しさびしそうでした。

9/13早朝、発作を起こしたラテ。快復することなく、8:30に虹の橋を渡っていってしまいました。
葬儀にはピースも一緒に参列して、ラテ兄ちゃんをお見送りしたのに…

それからわずか3週間後。今度はピースが朝から発作を起こし、その日の23:30、虹の橋を渡りました。数日前まで元気だったのに突然でした。
3週間で兄弟同然のふたりは天に召されました。

ラテ兄ちゃんがピースを呼んだのかな?
ピースもラテ兄ちゃんところに行きたかったのかな?

今でも仲睦まじく過ごしていたラテとピースの姿がよみがえり、目頭が熱くなります。
平均的なワンコの寿命の1/3程度しか生きられなかったふたり。
でも、きっと楽しく過ごしてくれたはずです。

ふたりはシェルターのほかの子やボランティアさんにも元気を与えてくれました。

脳や心臓の障がいゆえ、売り物にならないからと繁殖業者にはじかれ、埼玉、静岡からはるばるとやってきたふたり。
ケンの家で出会って兄弟になれてよかったね。ぼくらも出会えて幸せだったよ。みんな家族だったね。

あらかじめ「定められた短い命」を一生懸命生きてくれました。

不幸な「定められた短い命」を生まないためにも、生体販売を規制しその根源となる乱繁殖をなくすべきです。この子たちの「死」に接するたび、強く思わずにいられません。

ラテ、ピースありがとう。また会おうね。待っててね。

ラテ、ピース、虹の橋へ” に対して2件のコメントがあります。

  1. 土井田奈穂美 より:

    こんにちは。
    ラテちゃんと、ピースちゃん、二人共ほんとに仲良しで互いに支えあっていたのでしょうね。ケンの家さんでの幸せな時間が、2人が生まれてきて良かったと思える時間だったと。本当に良かった!実は、我が家の黒柴広助(こうすけ)もラテちゃんが虹の橋を渡る前日、9月12日に虹の橋を渡りました。広助も、まだ6歳で今月29日が7歳のお誕生日でした。炎症性腸炎と言う病気をかかえ、ありとあらゆる方法でなんとか治してやりたかったのですが、叶わず。お腹の具合いは悪かったものの、前日までお散歩にも行けて、なんで!と言う気持ちが大きかったのですが、今は私も「広助は、6歳11ヶ月の決められた寿命を頑張って全うしたんだ。それがわかっていた上で私達家族を選んできてくれたんだ」と思えるようになりました。今思うと、ペットショップで出逢った子。元々弱い身体で売られていたのかなとも思います。でも、だからこそ、私達家族と出会えたことが奇跡だし、全てにうちの子になってくれて、ありがとうと言う気持ちです。まだまだ、涙が溢れてしまう毎日ですが、少しずつ元気になろうと思っています。ラテちゃんも、ピースちゃんも、近い日に虹の橋を渡り、きっと広助にも会ってくれているのでは?と感じました。幸せな子がこれからも増えていきますように。私も微力ながら、少し元気になったらまた保護犬の子を救えたり出来る活動でもしたいなと思っています。ありがとうございました。

    1. kens-house-km より:

      コメント、ありがとうございます。
      広助ちゃんもラテと一緒に渡ったんでしょうね。ピースも後から追いかけていきました。みんなで楽しく遊んでいるはずです。

      ペットショップで買ったのち、かわいくないから、飽きたからといった理由で、ケンの家にやって来る子たちがいます。
      皆来た当初、自分を捨てたそんな飼い主が戻ってくるのをシェルターの入り口で待っているんです。何の罪もない子たちの健気な姿に胸を打たれます。

      ケンの家で幸せを感じてくれるのはもちろんうれしいのですが、本当は飼い主さんにかわいがってもらい、一緒に暮らせるのが一番のはず。広助ちゃんは幸せだったはずです。

      どうぞケンの家のワンコたちをこれからも見守ってあげてください。
      無理されませんよう、ご自愛くださいませ。

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