今年、虹の橋をわたった子たち

2023年も終わりです。
今年もご支援いただき、ありがとうございました。

今年は19頭の子が虹の橋を渡りました。
与えられた短い命を駆け抜けるように全うしてくれました。
たくさんの笑顔と勇気をくれたこの子たちに感謝します。

けっして慣れることはありません。
それでも代表はじめボランティアスタッフ一同、
悲しみを胸に抱えつつ、前を向いて活動しています。
シェルターで日々生きようと頑張っている子たちがいるからです。
この子たちは希望の光です。

売り物にならないからとやって来る子。
飼えなくなったので引き取ってほしいとやって来る子。
高齢であったり、病気やけがを抱えていたり…
皆、最初は不安げな表情を見せながらも、
慣れない環境で懸命に日々を過ごします。
環境の変化がいかにストレスかは、私たち人間は身をもって知っています。

新しくシェルターにやってきた子たちが、
早く生活に慣れるように、穏やかに過ごせるように、
そして、できれば愛してくれる人と一緒に暮らせるように、
願ってやみません。

ちまたで「保護犬」の情報を目にすることが多くなりました。
保護犬ブームなのでしょうか?
保護犬と暮らすことは簡単ではありません。
ましてや保護犬と暮らすことはブランドではありません。
保護犬をより深く知ってください。

来年もケンの家の活動をぜひ見守ってください。
なにとぞよろしくお願いいたします。

2023年(天に召された日)名前画像をクリックするとブログのページが開きます
1月2日まめ
1月29日ニモ
2月16日リサ
2月22日レオン
4月10日レイ
5月6日ふうた
5月8日イッサ
5月16日シロ
8月2日ジジ
【ボランティアスタッフNさん】
ジジは15歳、1つ年下のシロと一緒に高齢の女性に飼われていましたが、
飼いきれなくなり、あちこち預かってもらっていたようです。
その女性はもうすぐ高齢者施設に入られるとのことで、シェルターに連れて来られました。
目の見えないジジ、不安から車の中では鳴き通しだったというジジを最初に抱きしめた時、
なんとも言えない温かいキュンとした気持ちになったことを覚えています。
ジジの見えない目は、緑色の膿で完全に塞がっていました。
お湯でふやかして膿を取ってもまた中から膿が出てくる状態でしたが、
ボランティアさん交代で毎日根気よくケアし、
いつのまにか膿は全く出なくなり綺麗な黒く輝く目になりました。
ジジは好き嫌いのはっきりしたおじいちゃん、
嫌な時は、メェー!メェー!とまるで羊のような大きな鳴き声で抵抗しました。
でもこの鳴き声、可愛くて大好きだったなあ。
ジジはペットにこだわりがあって、嫌いなペットだと、
足でカリカリして気に入ったモノに取り替えるまでメェメェ鳴き続けました。
そんな頑固ちゃんなところも可愛いかった。
相棒だったシロがあっという間にお空に行ってしまった後も、
ジジは飄々とマイペースに過ごしているように見えました。
他のワンコたちとも仲良くしていて、これからもずっと変わりなく一緒にいられると、
ずっとあの可愛い鳴き声を聞けると思っていたのに…
初めてごはんを食べなかった日の翌朝、
少し目を離した間にあっという間にお空に旅立ってしまいました。
もうあのふわふわな温かい体を抱きしめることも、
メェー!メェー!と大きな鳴き声を聞くこともできなくなってしまいました。
のんびり過ごして見えても高齢のジジにとっての環境の変化はやはり過酷だったのかなと、
もっとしてあげられる事はなかったかなと、今でも思います。
一般のおうちからシェルターにきたワンコ、特にシニアのワンコは、
環境の変化に耐えられません。強いストレスから必ず体調を崩します。
それは命を脅かすほどのストレスで、私たちがどんなに一生懸命お世話しても、
心を砕いても全く追いつかないほどのスピードで病んでしまう、とても悲しい事です。
どうか全てのワンコが飼い主さんの愛情に包まれて犬生を全うできますように、
最後のその時まで幸せな気持ちで過ごせますように、と心から願っています。
8月20日そら 
8月31日オハナ
9月6日マナ
9月13日ラテ
10月4日ピース
10月5日アン
10月13日テル
12月5日テン
12月6日ポエ
12月12日ショコラ

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