災害からペットを守りましょう
去る10月27日(日)公益財団法人日本動物愛護協会主催「防災ワークショップ 災害からペットを守る in 世田谷」に参加してきました。
3時間にわたるワークショップでは、能登半島地震の状況なども取り上げられていました。
たくさんの参考になるお話をうかがえたので、まとめてみました。
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大前提
人間が生き延びることが前提です。そうでなければペットも生き残れません。
ですので、まずは自分が災害時どのように動けばよいのか、事前に把握しておきましょう。
災害時の管轄は各自治体
指定避難所(地域)やルールなどは、市区町村により定められています。
お住まいの自治体ホームページに情報が掲載されていますので、あらかじめ確認しておきます。
たとえば、我が家は他の自治体地域と隣接地にありますが、「近隣自治体との協定」が結ばれているようで、他の自治体の避難所利用が可能なようです。こういった情報もホームページに掲載されていました。
避難所を知っておく
犬猫などのペットは、基本的には避難所に連れていけます。
ただし、定められたエリアにまとめられるようで、人間のいる場所に連れていくことは不可です。避難所には多くの人がいるため、それぞれが配慮する必要があります。
日頃から吠えぐせの改善などに取り組むとよいでしょうとありましたが、難しい子も少なからずいるので、別場所での避難生活も選択肢としてはあるかも?との話がありました。こちらもなかなか難しいでしょうが…
それと案外気を付けたいのが、犬好きの人だそうです。わんこエリアにいる犬たちに、勝手に食べ物を与えたり、エリアから出して遊ぼうとする人がいるそうです。飼い主の目の届かないところで何かあっては困りますよね。犬好きさん対策も忘れずに、だそうです。
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生活用品・ペット用品の備蓄
避難先では、飼い主がすべて用意せねばなりません。
水や食べ物、ペットシーツなど、健康や命にかかわるものをあらかじめ、まとめておきましょうとのことでした。
また、避難生活はストレスがかかるので、好きなおもちゃやおやつがあれば、それもまとめておくとよいそうです。最低ひと月分とのこと。
私たちのそれを備蓄する際、一緒にやっておくとよいかもしれませんね。
情報収集を欠かさずに
避難所以外にも、在宅避難、マイカー避難、親戚知人宅避難など、いくつかの避難場所は考えられます。あらかじめどのような場所での避難生活があるか、選択肢として考えておく必要があります。わんこがそれぞれの環境でどのように過ごせるか?ですね。
先の能登半島地震で45日間避難生活を過ごされた方も、数日おきに点々と場所を変えていました。人間や犬のストレスを考えてであったり、場所を提供いただく方の事情であったり、理由はさまざまです。
それでも、「これだけ場所を提供してもらえるのはある意味、不幸中の幸いかもしれない」とのコメントがパネリストの方からありました。たしかに首都圏などの場合、困難は予想されます。そのため、あらかじめ選択肢を想定しておくことは大切だと感じました。
事前に情報をしっかりと確認しておくこと。さらには事後においても、人と接することが少なくなるような場合、常に情報をチェックしておく必要性が言われていました。
健康観察を怠らず
避難生活において住む場所がどこであれ、人間もペットもストレスがたまることは間違いありません。免疫力の低下による病気のリスクを避けなければなりません。
そのためには、日々の健康観察を怠らず、また避難所などでは獣医さんの巡回診察などもあるそうなので、そういった情報を知っておくことが大切です。在宅避難の場合など、そのような情報が入って来づらいそうなので、日頃から近隣の飼い主さん同士の連携などがあるといいですね、とのお話でした。たしかに、避難所生活でも顔見知りの飼い主さんがいることで、人も犬もちょっと安らげそうです。
パネリストのヤマザキ動物看護大学、福山貴昭准教授が最後にお話されていました。犬のストレスが高いとき、それを下げる3つの方法。
- 慣れた人と一緒に居る、スキンシップ
- 首のうしろから背中の辺りまで優しくなでる。1秒間に10cm程度、15分くらい
- オリゴ糖(ケストース)を取る。ビフィズス菌などの腸内善玉菌が増える
いずれもストレス値の低下を科学的に確認できたそうです。さっそく始めてみましょう!
以上になります。
まだまだありましたが、それぞれお住まいの自治体の情報をご確認ください。それなりに時間がかかると思いますが、事前に人間の避難を想定するときに一緒に考えておくとよいでしょう。
イベントでは、ピアニスト松本俊明さんの生演奏がありました。MISIA『Everything』を作曲された方なんですね。
演奏に聴き入りながら、虹の橋を渡ったケンの家の子らが走馬灯のように頭のなかを駆け回っていました。みんな元気かな? 素晴らしい時間でした。
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